奥川根にも春のおとずれ 川根茶の秘密


寒暖の差が大きく、底冷えの日が長く続く奥川根にも
立春をしばらく過ぎて、ようやく春の暖かな日が訪れました。

当園のある元藤川の村の「河津桜」のつぼみが、急にふくらみ、濃いピンク色になりました。
満開も もうすぐです。

先日、茶畑の刈ならしが終わりました。
新芽の土台となる大切な作業です。



気候変動の厳しい近年。大自然の恵みである お茶。

お客様の中にも、「お茶はこの暑さで大丈夫?」と思われる方から質問されることがあります。
今回は、そんな疑問にお答えしてみようと思います。


さてお茶の木は、もともと温暖な気候に適した植物です。
当地、奥川根のお茶の歴史は古く
江戸時代からお茶を栽培、生産してきました。それほどにお茶の栽培に適した環境なのです。

最適な土地に植えられた木は、根を深く張ります。
そのため、気候の変動に影響を受けにくい特徴があります。
それは、深く根を張ることで外界がどのような状況であっても
より多く水や栄養を集めることができるからです。

また、川根本町の気候の特徴である寒暖の差は、よりお茶の香りを高め、深みのある味にします。

冬の寒さは、相変わらず厳しく
また、新茶の収穫は、本格的な夏が始まる6月中に終えるため、害虫の被害もほとんどありません。
新芽は、葉が大きく硬くなる前に収穫できるため
品質に変化なく、薫り高い川根茶を作り続けることができています。


今年の新茶も この南アルプスのふもとの豊かな自然環境に感謝し、
皆様においしいと言っていただけるお茶がお届けできるよう、  
丹精込めてお茶つくりしてまいります。

どうぞご期待ください。

山香荘茶園 一同